シンガポール生活回想録:シンガポールの公衆衛生
今回は、アジアの国々の中でも飛びぬけて綺麗な国、庭園国家シンガポールの公衆衛生事情について書いていきます。
1 シンガポールのカラス
2 国中を消毒3 水溜りを作ったら罰金
4 まとめ
シンガポール生活が始まって最初の週末、仮の宿に備え付けのドラム式洗濯機の使い方がわからずに悪戦苦闘していると、突然、銃声が数発鳴り響きました。その後も断続的に銃声がします。
マフィアの抗争(シンガポールにはいないと思います。)でも発生したのかと思い、恐る恐る外を見るとカラスより二回りほど小さい黒い鳥が銃声の後、空から墜落していきます。
最初は何が何だか判りませんでしたが、どうやらこの黒い鳥を駆除するために街中でライフル銃で撃っているようなのです。
なんとも大胆な手法に驚きました。
これが、シンガポールの公衆衛生対策の最初の体験でした。
南国のシンガポールは、周辺の国とくらべて国土が大変小さいことが公衆衛生対策上は有利になっています。国全体への対策がやりやすいからです。
自分が住んでいたコンドミニアムには、毎週1回くらいのペースでタンクローリー車のような 車で真っ白い消毒用の粉を大量に散布していました。
これは、東南アジアでは蚊が媒介するデング熱という危険な病気が流行しやすいからです。 数年前に東京でも代々木公園やいくつかの地域でデング熱を媒介するヒトスジシマ蚊が見つかり騒ぎになったことを覚えている方も多いと思いますが、あのデング熱です。
くまごろうがシンガポールに住んでいた時も取引先の人がデング熱になったり、住んでいたコンドミニアムの下の階で感染者がでました。
このため、シンガポールではとにかく蚊を発生させない対策を徹底しており、水溜りを作らないことを徹底しています。
家では、鉢植えに水受けの皿を使っては罰金、トイレの蓋を開けっ放しにしても罰金です。 抜き打ちで役所の人が家庭に来て検査して見つかれば罰金のようです。
くまごろうが住んでいたコンドミニアムでは、敷地内の中庭の芝生があるエリアは、定期的に雑草取りや水溜りができないように平らにする作業をする作業者が入っていました。
シンガポールでは徹底した公衆衛生対策がなされています。
また、国民にも水溜りを作ってはいけないとかその他の義務を課して、衛生的できれいな庭園国家を維持しています。
この面では、国土が小さいことが有利になっています。